
馬偕紀念医院を訪問 -海外研修で学ぶ「看護の本質」
2025年12月14日~18日、DXハイスクール事業の一環として、看護学科専門課程(1年生)の台湾への海外研修旅行を実施しました。そしてその4日目(12/17)、台湾を代表する医療機関の一つである馬偕紀念医院を訪問しました。病院到着後は温かい歓迎を受け、講義室にて病院の概要や組織体制についての説明を受けました。
国や医療制度は異なるものの、『人に看護を提供する』という点において、日本と多くの共通点があることを改めて実感する貴重な機会となりました。
■看護に共通する三つの柱
講義の中では、看護において重要とされる『知識・技術・態度』について、学生に向けたメッセージがありました。とりわけ『態度』を身につけることの難しさと重要性については強調され、日々の学習や実習の積み重ねが不可欠であることを再認識しました。
また、間違い探しを通じた観察力の重要性や、看護に求められる体力についても具体的な例を交えながら説明があり、実践的な視点での学びが深まりました。
■患者の安全を守るための『模擬』の重要性
患者の安全に関する話題では、『マネキンはいくつ殺してもいいが人間はそうではない』という印象的な言葉が紹介されました。シミュレーターやマネキンを活用した模擬演習を重ねることで、安全性を高める環境づくりが重要であることを学びました。
医療・看護の分野は日進月歩であり、常に学び続ける姿勢が求められるという言葉は、生徒たちの心に強く残るものとなりました。
■ICTと人間性 ― テクノロジー時代の看護
台湾では半導体をはじめとする情報通信技術が主要産業であり、医療分野にもICTやAIが積極的に導入されています。しかし、講義の中では『どれほど技術が発展しても、人を思いやる心は人間にしか担えない』という点が強調されました。
テクノロジーと人間性、その両方を大切にする姿勢は、これから看護師を目指す生徒にとって大きな学びとなりました。
■多様な病棟見学から見えた日台の違い
施設見学では、精神科病棟・精神科デイケア・産婦人科病棟・緩和ケア病棟を見学しました。病棟の雰囲気や基本的な仕組みは日本と共通する点も多く見られましたが、精神科ではセキュリティ体制がより強化されており、保護室の工夫など、日本とは異なる点も確認することができました。
産婦人科ではペーパーレス化が進んでおり、指導にはQRコードを活用、相談にはLINEを用いるなど、ICTを活かした取り組みが印象的でした。台湾でも少子高齢化が進んでおり、出産件数が減少しているという説明には、日本と共通する社会課題を感じました。
■緩和ケアと宗教的配慮に触れて
緩和ケア病棟では、家族が付き添って過ごす様子が見られ、日常生活への介入は最小限とし、看護師はより医療的ケアに専念している点が印象的でした。
また、キリスト教系の病院であり院内に教会がある一方、日本でいう霊安室には仏教やイスラム教の聖典も用意されており、多様な宗教・文化への配慮がなされていることが分かりました。
■実習前に得た、かけがえのない比較と気づき
今回の病院見学は、これから本格的に病院実習が始まる看護学科専門課程1年生の生徒たちにとって、日本と海外の医療・看護を比較する貴重な機会となりました。看護の本質を見つめ直すとともに、自身の学びへの意識を高める、大変有意義な研修となりました。
【関連リンク】
■財團法人馬偕醫護管理專科學校
HP: https://www.mkc.edu.tw/
■馬偕紀念醫院(Mackay Memorial Hospital)
HP: https://www.mmh.org.tw/
(最終更新:2025/12/26)































